2014年8月12日火曜日

回転しているゆで卵が立ち上がる!

今から500年以上前、新大陸を発見したコロンブス。彼にちなんだ故事である『コロンブスの卵』は、先人の後で行うのは難しくないが最初に実行するのは難しいという意味です。彼は、「誰かこの卵を机に立ててみてください。」といって、誰も出来なかった後で、卵の底を割ってから卵を机の上に立てて見せ、その故事を実践しました。

ところで、この話以外の方法でも卵を立てることができるのをご存じですか?

実は、ゆで卵を横にして勢いよく回転させるとそのうち立ち上がるのです。この現象自体は100年以上前から知られていたのですが、その仕組みは長く未解明でした。メカニズムが解明されたのはごく最近のことです。(Moffatt and Simomura 2002の論文。下村先生の著書『ケンブリッジの卵』に詳細が記されている。)

私も最近このことを知って、こんなに身近なことでも理論的に証明するのは難しいことがあるというのをあらためて思い知らされました。

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